2019年9月10日火曜日

ヲタクに恋は難しい


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★★★☆☆
~オープニングアニメーションがとても良い~

「ふじた」の漫画を原作としたアニメーション。
様々な嗜好を持つ四人のオタクが繰り広げる恋愛模様。四人は同じ会社の同じ部署。
恋愛模様と言っても、組み合わせの変動や気持ちの疎通でごちゃごちゃすることはなく、第一話でカップル確定。
以降はその枠内での不器用なやり取りを、オタク友達として眺めているような感じ。

端々にオタク知識を前提としてやり取りが含まれており、主な魅力はそこになっている。
つまり、オタクじゃないと面白みが減じるが、そもそも自分含めてオタクにはそれさえ想像できない。
というか、私だけ分かる感、つまりオタクレベルの選民思想を刺激されて悦に入る事ができる
この作品を読む人のほとんどはそういった層なのだろう。

話としては進展が無いので、各人のキャラクター性を楽しむ作品となる。
作り話なので当たり前だが、オタクだけれど四人は美男美女。
なので、そこに違和感があると言えばあるが、別に不細工のがんばり見ても仕方ないし。

※最近ハリウッド中心に美人規制が進んでいるように感じる。 
これは間違っている。映画は作り話で、おとぎ話で、想像で楽しむ物なのに。
特筆すべき物としては「スターウォーズ8」がきっついことになってる。
※その意味では「げんしけん」はオタク人種が本当に見かけを気にしない半端な容姿なのですごい。
自分の姿が見えてもだえるけど。

演出や作画は高いレベルで安定している。
まんが由来かどうかは不明だが、背景を幾何学模様で処理するシーンが多く、これが浮つくことなくしっかり定着している。
きちんと作劇的な意図をもったデザインになっており、BGMのようにシーンの雰囲気を構築する素材となっている。
これはすごいと思う。

OPのアニメーションも昨今まれに見る傑出具合。
上述の高いデザイン性の中、切れの良いアニメーションが展開。
「パラパラ」の様な手踊りのシーンは、手話のように意図が伝わってくる。
このOPだけでも多くの人に見て欲しいなと思う。

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