2019年9月10日火曜日

デスマーチからはじまる異世界狂想曲


☆☆☆☆
~キャバクラアニメ~

「愛七ひろ」の小説を原作とした深夜アニメ。
ゲーム開発のプログラマーである主人公がマスターアップのために泊まり込みを続けて一段落。
会社の床に寝て起きたら異世界という展開。
細かい違いはあるのだろうが、後は以下の定形を外すことなく展開。
・初めから強い
・苦労せずにトンでも無い成果を得る
・ひたすら女性に優しくすることによって好意を得る
・ハーレムを築く
・話数がつきたらおしまい
またか、という思いは強いが、ともかくちやほやされるキャバクラアニメとして整っている。
それ以上を望むものでは無いだろう。1.2~1.5倍速で見る分には大きなストレスは無い。
所々小気味よく動くアニメの出来に感心するが、それ以上にげんなりする部分も多く、波があることでマイナスの印象が強くなる。
ともかく特段見るべき作品では無いと思う。
実際、数日すると他の作品と混ざって分からなくなってしまうだろう。

しかし、これらキャバクラアニメは、どうして一切の努力や挫折を排除するのだろう。
楽しい事だけを数珠つなぎにするのだろう。

物語として辛い展開を入れると、それをバネにして立ち上がる流れに乗せるのに、かなりの段取りが必要となる。
つまり、物語を作るのに、事前の計画と、辛い部分を過ごすこらえ性が必要となるのだ。
いわゆるネット連載小説。自主的に連載を開始する「なろう系」小説は、毎日な更新を続けることが重要だという。
想像し得る限りの気持ちの良い出来事を羅列することが基本なのだろうか。
それは見通しの悪い、近視眼的な展開を記述することになるのかも知れない。

一つ思うのは、こんな砂糖菓子アニメばかりだと、作っている方も食べる方も体に悪いだろうということ。

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