★★☆☆☆
〜邦題ひどすぎ〜
「ゴーン・ガール」でミステリアスな美女を演じたロザムンド・パイク主演のサスペンス映画で、翌年に公開されている。
ちょっとした隙を突かれ、自宅でレイプ被害にあった女性が、収監された犯人にとった行動とは……。
本来物語の進行に沿って一体どうなるのかとハラハラするのがサスペンス映画だと思う。
それなのに今作は副題に「美しすぎる罠」とついているものだからどうしようもない。
「リベンジトラップ」という邦題自体も厳しいが、横文字な分だけましかな……。
ともかく推理小説の表紙にオチが書いてあるようなもので、なんちゅう最短距離のネタバレ。ギネス級なのでは。
ちなみに原題は「Return to Sender」で、ちょっとミステリアス。
好意的に解釈するとタイタニックの副題に「巨大客船南氷洋に沈む」とついている感じなのかも知れない。
沈むことは分かっている前提で、そこまでの経緯、ドラマを楽しむというスタンス……じゃないよなあ。
「Return to Sender」では内容が想像できないので、キャッチーにしようとしたのだろう。
主人公は独立独歩のキャリアウーマン。気の強い狂気じみた雰囲気はゴーン・ガールの役どころとも同じで、はまり役だと思う。
奇をてらわない地道な演出とカメラアングル。きっちりと撮影された画面。
そこそこ出来が良い雰囲気なので、ひょっとして題名がミスリードなのか! 頼むそうあってくれ! とも思ったが、特に波乱は無し。
彼女の異質性も当初から感じられる演出だったので、彼女の過去含め最後の展開も自然に感じられるが、意外性が無いのは良いのか悪いのか。
きちんと作られた凡作。
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