★★☆☆☆
~花火見に行こうよ~
2015/07/05 市川東宝で鑑賞。
アイアンマンをはじめとするマーブルの人気ヒーローがチームとなって戦う夢のような作品。
「各ヒーロー作品」⇒「アベンジャーズ1作目」⇒「各ヒーロー作品」⇒「アベンジャーズ2作目(これ)」という長大なプロジェクト。
それぞれのヒーロー作品を出して十分に盛り上げた末の渾身の一撃。
各ヒーロー作品も欠かさず見ている自分が見ないはずがない。
予告編では壮大なボーカル曲に乗せて出し惜しみのないヴィジュアルイメージが展開。
どうあっても無理矢理面白くなるだろう、という信頼感が凄まじい。
してみてみると、確実に値段分の価値を超える映像であり、そのお祭感、金に糸目をつけない感は期待を裏切らない。
だが、面白いかと言えばバカバカしさが上に来る。このあたり含めてスターウォーズⅠⅡⅢと同じ印象。
突っ込み所には事欠かない。
そもそもがマッチポンプなあらすじ。
突然出てくる珍奇な格好をした期待外れのヒーロー。
各所での納得行かない判断と理屈。
数多くの主役それぞれに見せ場を用意しつつ、それぞれの設定にも配慮した物語。
そんな無茶を注文をこなすのだからひずみが生まれるのは致し方ないのだろう。
正直なところ、物語としての面白みは皆無なほど薄い。
ただしその分、むりくり設定したシチュエーションでご機嫌に動き回るヒーロー達の活躍は十二分に楽しむことが出来る。
映画には色々なバランスがあって、例えば映像的な魅力は少ないが、脚本と適切な演出で見せる映画がある。
この作品は映像の魅力とシチュエーションを追求し、物語はそれなりでまとめた、そういう映画なのだという事。
極端なアンバランスも魅力であり戦力なのだと思う。
しかし1作目も似たような感想なので、2作目を見た後だとさすがに同様の3作目を見るのは……というのが素直な感想。
でも、定期的に花火が見たくなるように、こういったゴージャスなお祭り映画はごちゃごちゃ言わずに雰囲気に乗って見に行くのが粋な気がする。ドンと打ち上がって、ドドーンと散華して、ああ楽しかった! で良いんだきっと。
0 件のコメント:
コメントを投稿