★★☆☆☆
~バッドエンドのみのアンソロジー~
※2008年以前の感想に追記したものです。
北野武監督の分類不能な作品。
絵画に例えるなら中途半端な抽象画。
何が描いてあるかはわかるが、なぜそのような描き方なのか分からない。
映像によって描こうとしている感情が放射されてはいるのだが、伝わってこない。
貫禄のあるゆったりした間の撮り方。絵になる映像。
北野武は紛れも無く一級の監督だと思うが、その方向がどんどん一般から剥離していく感触。
もちろん、悪い意味で。
抽象表現を緩めて、「あの夏いちばん静かな海」のような観客を選ばない表現に立ち戻ってはくれまいか。
エピソードのそれぞれは素晴らしい切り取り方だと思う。
ただ、やはりやくざがでてきてみんな不幸になるというのは、もう飽きました。
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