★★☆☆☆
~唯一無二の組み合わせ~
2011年の米映画。題名そのまま西部時代の人間とエイリアンの戦いを描く。
ジェイク(ダニエル・クレイグ)は突然荒野で目を覚ました。
ほぼ裸の状態で左腕にはメカメカしい腕輪ががっちりはまっていて取れそうにない。
自分が何者なのか、どうしてここにいるのか、記憶も定かではなかった。
通りがかった無法者を手際よく片付け服と拳銃、馬を手に入れたジェイクは近くの町にたどり着くが、早速やっかいに巻き込まれる。
町を支える牧場経営者の息子があまりに無体な好き勝手を繰り広げていたのである。
小競り合いの中、突然飛来した謎の機械は町を爆撃し、人間をつり上げて飛び去っていく。
大切な人を取り戻すため、町の愚連隊どもが力を合わせることになったが――。
他に類を見ないカウボーイとエイリアンという組み合わせ。ダニエル・クレイグとハリソン・フォードが主演。
監督は「アイアンマン」「アイアンマン2」のジョン・ファヴローとくれば期待せざるを得ない。
エイリアン要素が関連しない部分でも、往年の西部劇を現在の技術力で見せてくれる。特に荒野を走る隊列をとらえた壮大なカットはすばらしい。強力なエイリアンに立ち向かうためにカウボーイとインディアンが共闘するのもわくわくする。
全体としては編集の粗が散見される。アクションつなぎが不十分だったり細かくつながっていないシーンが多い。
キャラクター的にもジェイクの行動に一貫性がなく、どうも主人公として物足りない。
結局舞台と素材の組み合わせの妙としては唯一無二の特徴を持ちながら、それほど心に残らない作品となっている。
題材的な苦しさなのか、制作アプローチが良くなかったのか分からないが、B級に徹してしまった方が楽しい作品になったのかもしれない。
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