~クラシックゴルフの名勝負~
★★☆☆☆
ゴルフがまだ貴族のスポーツだった1913年の全米オープンにおける実話を元にした作品。
貴族のスポーツではあるが、スター選手は大衆の心をつかみ熱狂的な人気を博している。
イギリスとアメリカのゴルフ界=貴族社会が互いの威信をかけて競った大会で生まれたドラマを描く。
今も昔も、スポーツは大衆の希望やあこがれを集める大きな器である。
様々な状況が焦点を合わせた大舞台で無名のゴルファーが旋風を巻き起こす。
当時の風景が実際このようだったかは分からないが、牧歌的だが絵になりすぎない雑多な雰囲気は非常に魅力的。
型にはまらない個性的なゴルファー達とともに当時の一観衆になったように楽しむことができた。
CGも多用しているが、アクセント程度の主張しかせず行儀良く映画に溶け込んでいる。
ノンフィクションの常として微妙に盛り上がりきれない部分があり、今作では恋愛要素がそれにあたるのだろう。
一本の映画として恋愛要素も入れなくては均衡が取れないのだろうか。中途半端な恋のやりとりが挿入されているが、確かに華やぐものの見終わった後味としては雑味に区分されるのではないか。
主人公のキャディーがとても魅力的。
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