2010年9月21日火曜日

運命のボタン

~時間がたつほど腹が立つ~
★☆☆☆☆

自意識過剰でエンターテイメントの自覚を失ったB級映画。
シックスセンス以外のシャラマン映画に近い。
曰く、もったいぶったあげく訪れる、何でもないオチ。盛り上がりようもなく、見終わった後に残るのは頭上のクエスチョンマーク。
主演のキャメロン・ディアスは安定した演技。魅力的だとも思うが、映画自体の印象を覆すことは出来ていない。

一体この映画はどういった対象に何を伝えたいのか。
制作者の気持ちがまるで伝わってこないことに不気味さを感じる。映画という存在として、ピントがぼけているのだ。
思わせぶりな部分を深く考察すれば、何か意図が見えてくるのかも知れないが、その意欲が湧いてこない。何の興味も持てない相手に対して、考えるのも面倒くさいというものだ。

なぜだろう。見終わってから時間がたつほど腹が立ってくる。
したり顔で知ったかぶりを声高々と述べる客観性のない人間。
そういう、関わりたくない人物像と印象がだぶる。

そう、この映画は鳩山元首相と存在感がそっくりだ。

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