★☆☆☆☆
~恐怖から不気味へ~
一作目「リング」の続編。
小説は「リング」「らせん」「ループ」という連作になっているが、ループは映画化されていない。
リングの登場人物を引き継いで、物語は呪いの規模を日本中へと拡大させていく。荒唐無稽さが強くなり、素直に飲み込める範疇を超えてしまっているため、感情移入しにくく、あまり怖くない。
実体のない訳の分からないものに対する恐怖が一作目だとするなら、今作はその恐怖が実体をともなっていく過程をえがいており、物語の印象は恐怖よりも不気味さへとスライドしている。
一作目を受け継いだ物語を見たい者には、拒絶反応を起こしそうな要素が多く、単体で見るとただただ妙竹林な映画という事になる。多くの映画に埋もれていく、凡百の作品。
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