★★★☆☆
~伝説の収束~
ジョージ・ルーカス監督。2005年公開のアメリカ映画。
ルーク三部作(4/5/6)のあとに制作されたアナキン三部作(1/2/3)の最後を飾り、スター・ウォーズの実質的1作目であるエピソード4につながる重要な作品。
アナキン三部作の最大の使命である「ダース・ベイダーがいかに誕生したか」を画竜点睛する。
エピソード1~6のストーリーを端的に説明すると以下のようになる。
◆「1~3」…自己中近視眼の行動で宇宙全体に迷惑をかけるバカップルの話。
◆「4~6」…その迷惑を収集するためにバカップルの子供が奮闘する話。
エピソード3は1/2でじっくりと積み上げてきたバカップルそれぞれの駄目さ具合が一気に花開き実を結ぶ章となっており、物語的にも映像的にも見所が多い。
冒頭から惑星上空での激しい空戦。敵将の討伐任務。残酷な敵黒幕の正体と陥穽にはまる主人公――そして最後は活火山惑星での宿命の師弟対決。
映画作品として金字塔である「エピソード4」へつながる物語要素の収束は非常に気持ちが良い。
ついに生まれた「ダース・ベイダー」のバックに流れるあの聞き慣れたライトモチーフ(キャラクター旋律)。
ブロックがぴしゃりと組み合った余韻のまま終劇。
ゴールデンラズベリー賞を受賞したり、酷評も多い本作だが、思い入れたっぷりに描かれる愛憎劇は28年の重みと共に心に残る。
きっちりと描ききった、作りきったことは紛れもない偉業であり、続く三部作が蛇足にならない事を願うばかり。
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